独立行政法人地域医療機能推進機構 (JCHO：ジェイコー) 若狭高浜病院は福井県若狭地方の西端、 高浜町とおおい町からなる大飯郡における唯一の病院で、 前身の社会保険病院時代を含めると70年以上の歴史があります。 当院が所属しているJCHOは旧社会保険病院などの全国57の公的病院で構成された地域医療を推進するグループです。 その理念は、「地域の住民、行政、関係機関と連携し地域医療の改革を進め、安心して暮らせる地域づくりに貢献する」ことです。 高齢化が急速に進み、病院完結型の医療から地域の医療・福祉システムで地域住民を治し支える地域完結型の医療へと、 医療のあり方が変わってきている今、当院に求められているものは地域医療、地域包括ケアシステムの要としての病院機能であります。 当院は地域包括ケア病棟、療養病棟、介護老人保健施設、訪問看護ステーション、居宅介護支援センター、地域連携室など、 地域包括ケアを実践するための十分な機能を有しており、地域住民が求める医療・生活支援・介護・予防の一体的な提供を行っています。 また、当院は臨床研修病院としての役割を持ち、 多くの医学部学生、前期研修医が地域医療の研修を行っています。 このように地域医療を担う人材の育成に力を入れている当院は地域医療の質のさらなる向上を目指して、2021年 (令和3年) に高浜町 (行政) ・福井大学医学部と3者協定を締結しました。 今後も当院で地域医療を学んだ医療者が、わが国の多くの地方で地域医療を担い貢献してくれることを願っています。 若狭高浜病院 病院長　秋野　裕信 【JCHO】 ■理念 我ら全国ネットのJCHOは地域の住民、行政、関係機関と連携し、地域医療の改革を進め安心して暮らせる地域づくりに貢献します ■キャッチフレーズ 安心の地域医療を支えるJCHO 【若狭高浜病院】 ■理念 私達は温かい思いやりの心をもって、良質で安全な医療、介護を提供し、人々の人生に寄り添い安心して暮らせる地域づくりに貢献します。 ■基本方針 1. 利用される方の権利と尊厳を守り、常に相手の立場にたった医療、介護を実践します。 2. 常に医療水準の向上に努め、良質なサービスの提供を目指します。 3. 地域で安心して暮らせるように、切れ目のない医療、介護を提供します。 4. 地域を支える優秀な人材を育成し、活き活きと働ける職場作りに努めます。 5. 独立行政法人として、透明性の高い、自立した経営を行います。 ■行動指針 若狭高浜病院に勤務する職員・関係者の業務に対する姿勢を「三意のこころ」 (誠意・熱意・創意) に定め基本方針としています。 ・三意のこころ 「誠意」 常に事業の目的に還り、直接的・間接的に真心をもって、患者・入所者に接するように努めること 「熱意」 業務は初心に還り、単純作業でも一生懸命に取り組 組織の構成員として円滑な運営に寄与するように努めること。 「創意」 「人間は考える葦である」常に思考しながら業務に当たり、新鮮・斬新な発想工夫をもって、活性ある職場にするように努めること。

【患者さんの立場にたった、正確で丁寧な診療に努めています】 ■診療 ・外来／在宅医療／入院 幅広い世代の地域の皆様の主治医として、親切・丁寧で分かりやすい診療を心掛けています。 また、地域に根ざした医療活動を展開するとともに、 地域まるごと健康づくりに向けてさまざまな取組を進めています。 ■患者さんの自立を目指したリハビリテーション 患者さんが自立した日常生活が送れるように、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が、 患者さんの状態に合わせた機能回復や維持、悪化を防止するためのリハビリテーションを提供しています。 退院後も安全に楽しく住宅生活が送れるように訪問リハビリ専門のスタッフがサポートします。 また地域の介護予防事業にも参加し、住民の健康作り活動の支援もしています。 ■透析 ・人工透析による治療 ベッド数が15床と小規模ながら、月曜日から土曜日まで血液透析を実施しています。 2019年3月に透析装置をオンラインHDF対応機種へ更新し、 長期透析患者さんの合併予防に対応した透析治療に取り組んでいます。 近隣の透析施設と治療の連携やスタッフ交流を積極的に行い、知識や技術の向上を目指しています。 ■健康診断 ・疾病の予防と早期発見で、健康なからだ作り 若狭高浜病院健康管理センターでは、 病院併設により健康診断と治療を一体として実施することで、疾病の予防・早期発見に努めています。 ■地域連携 ・地域医療機関や在宅との連携によるきめ細やかな医療の実現 医療ソーシャルワーカー [MSW] ・退院支援看護師が、入院や退院に関するご相談や、介護保険制度等のご説明をいたします。 患者さんやご家族の方と一緒に考え、きめ細かな地域医療のお手伝いをさせていただいています。 【独立行政法人地域医療機能推進機構　若狭高浜病院附属施設】 ご利用者さま一人ひとりに合わせた充実のケアサービス ■介護老人保健施設 介護老人保健施設は、介護を必要とする高齢者の自立を支援し、 家庭への復帰を目指すために、医師による医学的管理の下、看護・介護といったケアはもとより、 作業療法士や理学療法士等によるリハビリテーション、 また、栄養管理・食事・入浴などの日常サービスまで併せて提供する施設です。 利用者ひとりひとりの状態や目標に合わせたケアサービスを、医師をはじめとする専門スタッフが行い、夜間でも安心できる体制を整えています。 ◯一般入所 病状が安定し入院して治療する必要はないものの、 看護や介護が必要な方が、病院からすぐにご自宅に戻ることができない場合や、ご自宅での生活に支障が生じた場合に利用していただけます。 日常生活を営む上で必要な看護、介護、リハビリテーション等を提供し、家庭への復帰を支援します。 ◯短期入所療養介護 (ショートステイ) 病気や冠婚葬祭、介護疲れ等で、一時的にご自宅での家族介護が困難な場合に施設をご利用していただき、在宅での生活が継続できるよう支援します。 ◯通所リハビリテーション (デイケア) リハビリテーションを中心とした、日帰りのサービスです。 その他、入浴や食事、健康チェックなどのサービスも受けていただくことができます。 ■訪問看護ステーション 住み慣れたご自宅で安心して療養生活が送れるよう、かかりつけ医師の指示のもと看護サービスを提供いたします。 病院併設型の訪問看護ステーショ ンとして入院の必要が生じた場合には、若狭高浜病院と連携し安心の支援体制をとっています。 ◯ご利用いただける方 ご本人またはご家族が自宅での療養を希望され、 かかりつけ医が訪問看護の必要性を認めた方であれば、どなたでもご利用いただけます。 ◯サービス内容 ・症状・障害の観察 ・カテーテル等の管理 ・清拭・先発等による清潔の保持及び、内服管理・排泄等日常生活の世話 ・褥瘡の予防・処置 ・リハビリテーション ・ターミナルケア及び認知症患者の看護 ・カテーテル等の監理 ・在宅主治医の指示による医療処置 ・ご利用者さま及びご家族からの療養生活や介護に関する相談に応じた指導と援助 ■居宅介護支援センター 安心してご自宅で介護サービスを受けるための手助け支援 介護支援専門員 (ケアマネジャー) が、介護保険の申請に関する相談やケアプランの作成、 各サービス事業者との連絡調整などを行い、利用者の状況に応じたサービスが提供できるようにサポートします。 ◯ご利用いただける方 ・65歳以上の方で、介護が必要と認定された方。 ・40〜64歳の方で、特定疾病が原因で介護が必要と認定された方。 ◯サービス内容 ・介護保険申請手続きの代行、計画書作成 ・保健、医療、福祉、介護サービスとの連絡調整 ・福祉用具購入についての紹介や助言、申請 ・住宅改修についての助言、申請 ・介護全般についての相談援助 【沿革】 ■昭和24年 4月 　元医療団高浜診療所 (高浜町若宮) を国が買収し、財団法人福井県社会保険協会が経営を受託。社会保険高浜診療所として診療を開始。 ■昭和26年12月 　社会保険高浜病院と改称。 ■昭和33年 9月 　社団法人全国社会保険協会連合会の経営となる。 ■昭和46年 3月 　現在地 (高浜町宮崎) に新築移転。 ■平成 5年 3月 　管理診療棟及び病棟を健康管理センターに改築。 ■平成 6年 4月 　高浜社会保険介護老人保健施設「サンビュー高浜」を併設。 ■平成11年10月 　高浜社会保険訪問看護ステーション「サンハート高浜」を併設。 ■平成20年10月 　社会保険病院及び厚生年金病院が、国から独立行政法人年金・健康保険福祉施設整理機構に出資される。 ■平成21年11月 　臨床研修病院の指定を受ける。 ■平成26年 4月 ・経営主体が独立行政法人地域医療機能推進機構 (ジェイコー) に改組。 ・独立行政法人地域医療機能推進機構　若狭高浜病院に名称変更。 ・独立行政法人地域医療機能推進機構　若狭高浜病院附属介護老人保健施設に名称変更。 ・独立行政法人地域医療機能推進機構　若狭高浜病院附属訪問看護ステーションに名称変更。 ■平成27年 5月 　救急告示病院の再認定を受ける。 ■平成28年 3月 　原子力災害医療協力機関として登録。 ■平成28年10月 　若狭高浜病院附属　病児・病後児保育施設開設 (高浜町病児デイケア事業受託) ■平成30年10月　 　一般病棟40床を地域包括ケア病棟に転換 ■令和 2年 5月 　病床数変更。休床中の2階療養病棟25床を廃止 (3階地域包括ケア病棟40床、4階療養病棟50床) 。 【概要】 ■標榜科 内科・外科・整形外科・泌尿器科・婦人科・耳鼻いんこう科・麻酔科 ■許可病床数：90床 ・地域包括ケア病棟：40床 ・療養病棟：50床 ■機能等 エイズ拠点協力病院・臨床研修指定病院 (協力型)・ 原子力災害医療協力機関・地域連携室設置・ 人工透析・訪問リハビリテーション・居宅療養管理指導 ■附属施設 ◯介護老人保健施設 ・施設入所 ・短期入所 (70床) ・通所リハビリテーション (定員20名) ◯訪問看護ステーション ・訪問看護 (医療／介護) ・看取り ・24時間対応 ◯居宅介護支援センター ◯医員宿舎・単身寮