【人がものを作り、ものが人を育てる。限りなき品質への取り組み。】 プラスチックメガネフレームのパイオニアとして創業以来90年あまり。 デザイン・企画提案からプロト製作、完成品製造までを手がける一貫メーカーです。 長年培われた技術と手法で、プラスチック素材の魅力を最大限に引き出し、 機能とデザインを両立した製品作りをモットーとしています。 小ロット高品質商品はもちろん、小規模メーカーの多い産地の中、 当社は大ロットにも対応できる工場を併設しています。 修理などのアフターフォローも充実させ、 商品を長く大切にお使いいただくため、全てのニーズにお応えできるよう最善の体制を整えています。 また、プラスチック素材を使用した雑貨などの開発にも取り組み、メガネ以外での素材の活路を模索しています。 【フロント生産】 1. 生地が入荷したら問題がないか検品します。 　検品後マシンに板状のままセットし図のように裏 　カットから進行します。 2. 枠の内径、外形を削っていきます。 3. シートから枠を外していきます。 4. 枠にしたものをマシンで面取りおよび智の部分を削っていきます。 　フロントにカットが入っているものはこの時点で入れていきます。 5. 仕様に合わせて山だしとフロントカーブを付けて行きます。 6. 特殊な溶剤(アミール等)を塗ってパッドをとりつけていきます。 7. 丸1日乾燥させたらパッドの面を取ったり形 状を整えます。 【テンプル生産】 1. テンプル芯差しは現在すべて外注にて行っており、芯が撃ち込まれたテンプルが弊社に入荷したら画像のように、芯差し時にできるバリなどをペーパーで取り除きます。 2. ガランに入れる前の準備としてテンプルの角などを小刀で削ってきれいにしておきます。 3. テンプルにインレットが入る箇所を掘っていき ます(=座彫り)。 座彫りを施した部分にインレットを入れ七宝で塞 ぎます。 4. インレットを七宝で止めたあと、画像のよう にヤスリで研ぎ、平らにしておきます。 5. 丁番がバレル研磨機(通称ガラン)に入れたと きに削れないように樹脂のキャップをつけます。

【ガラン研磨】 1. 左図がバレル研磨機(通称ガラン)と呼ば れるものです。 ガランの中にチップが入っており、チップと フロント・テンプルを一緒に入れて回すこと によって研磨していきます。 2一番最初に入れる荒ガランと言われるもので す。荒ガランは一番研磨効果があります。 このガランにフロント及びテンプルを入れ、 20時間〜24時間回します。 3荒ガラから取り出したフロントに泥をつけ てバフで磨きます。 荒ガラでは当たりにくい場所やヤマ出し部分 を磨きます。 4次に中間ガランと呼ばれる2種類のガランに 入れ18時間〜20時間ずつ回します。 最後に左図のツヤガランと呼ばれる仕上げガラ ンに入れてまた18時間〜20時間回します。 この後ツヤバフでフロントの丁番埋め込み部な どを組み立ててから、磨けない箇所を磨いてお きます。 【組立仕上げ】 1. フロントに丁番を埋めこんでいきます。 2. フロントの合口を、開きに合わせてカットしていきます。 3フロントとテンプルを組んでいきます。 4. 泥磨きで、組み立てたメガネの合口の形状を整えます。 5. 泥バフで整えられたメガネをツヤバフで磨き、ツヤ をだしていきます。 6. 磨き終えたメガネを洗浄機できれいにします。 7. シルク印刷をテンプルなどに施し、そのあとレンズ入れ・調子取りをします。 8. キズ、歪みなどを細かく検査し、袋詰めなどの包装をして出荷します。