【湯の山温泉のご紹介】 養老年間(717~723)の温泉発見からつづく湯の山温泉は市近郊にありながら豊かな自然が残る温泉地であり、 多くの文豪や歌人、動植物研究家が訪れ、 関西・名古屋 の奥座敷として発展、1969年には「男はつらいよ」の撮影も行われました。 御在所岳 へ登れば琵琶湖、伊勢湾を一望し、 天気の良い日には遥か富士山をも遠望でき、 温泉街には三岳寺や蒼滝、大石公園といった見所を訪ね歩く遊歩道もあり、ゆったりとした時間をお楽しみいただけます。 【御在所岳の四季】 ■春 ツツジ科植物の群生地として全国的に有名な御在所岳は、 初夏にかけてアカヤシオ・シロ ヤシオをはじめ40数種のツツジが咲き乱れます。 ■夏 下界よりも約10度も気温が低い天空の避暑地。眼下に広が る雲海とアカトンボの群れがより一層涼しさを演出してくれます。 ■秋 紅葉スポットとして全国的にも有名な御在所岳。山頂から、中腹、山麓の湯の山温泉街へと紅葉が段階的に見ごろを迎える様子をロープウェイから約1ヶ月間楽しめます。 ■冬 御在所岳の山頂は、白銀に輝く冬のはな樹氷の名所。また県下で唯一のスキー場があり、家族でそり遊びなども楽しむことができます。

■御在所ロープウェイ 全長2161m、高低差780m、 所要時間12分の空中散 歩が楽しめる世界有数の 規模を誇るロープウェイ。 ■僧兵まつり(天を紅く染める壮大な火まつり) 永禄年間に三岳寺で勢力を誇っていた僧兵にちなんで、明治時代から僧兵姿が再現されている。 漆黒の夜空に浮き立つ炎。 渓谷にこだまする僧兵太鼓。 僧兵たちが練り歩く「火炎 みこし」は壮大。 ■鹿の湯伝説 むか〜しむかしのこと。ひとりの心やさしい木こりが山で一頭の傷ついた鹿を見つけました。 後をつけていくと、鹿は谷川に傷ついた足をつけ、なにやら気持ちよさそうにしています。 そのとき、木陰に狩人の姿が、木こりはに大声をあげ、この鹿を逃してやりました。 それから数日後、木こりのもとにいつぞやの鹿が訪れてきて「危ないところをありがとうございました。あのくぼみには、ケガに効くお湯が湧き出ているのですよ」と告げました。 その話はまたたく間に遠い村々や町にまで広がったとか･･･。 ■恋結び折鶴伝説 ときは江戸時代。上方の大店、ひとり娘の葵と使用佐吉は、結ばれぬ恋を思いつめ湯の山に。 そして、蒼滝にふたりで身を投げようとしたその時、 ひとりの僧兵が現れ「温泉にでもつかれば、気持ちも変わるかも知れんぞ」と励まし、思いとどまらせました。 あくる朝、僧兵に礼をと三岳寺を訪れたところ姿が見えません。 せめて感謝の気持ちをとふたりは鶴を折り、寺へ奉納しました。 すると折鶴は連なってひらひらと舞い上がり、飛び立っていきました。 それから数年後、幸せになったふたりは山岳寺を訪ね、住職にあの僧兵のことを話すと、もう何十年も僧兵はいないとのこと。 ふたりを救った僧兵は仏様の仮のお姿だっかのでしょうか。