■「車のことならなんでも」の認知を 日進モータース商会は、1958年の創業以来、地域住民の「クルマに関する困りごとを解決できるような役割」を心がけてきた。 自社に足りないものは何か、人が喜ぶためには何をすれば良いのか、 つねに考えることで、ビジネスの原動力としている。 分解・車体整備、新車中古車販売、保険販売、用品取り扱い、 リースやレンタカーなどトータルレンタカーサービスを展開する同社。 「インフラが整っている都会では必要ないかもしれないが、 地方都市にクルマはなくてはならないもの」であることを前提とし、 「クルマに関することはなんでもやっている」と認知されることが大事なのだという。 ユーザーと関わる切り口、接点は何であれ、 「タネを蒔いておく」ことが商売につながると考えている。 創業以来50年以上にわたって近隣客の整備などを中心に受け入れてきたが、 ここ10年は新規客の取り込みにも注力してきた。 板金塗装修理ネットワークなどへの加盟・参画を通して新規客を獲得。 着実に顧客を増やしている。 【生き残りに設備投資は欠かせない】 ■約2ヶ月、3回に分けて工場をリフォーム 50年以上の歴史を持ち、本社・マイカーセンター、車検センター、鈑金塗装工場と 3拠点を構える日進モータース商会は、このほど約2,500万円をかけて鈑金塗装工場をリフォーム。 【さらなる売り上げアップを目指す】 リフォームと並行して仕事のやり方も一新。 以前は鈑金と塗装で分けるのではなく、1人が1台を最後まで担当していたが、 作業効率を優先させるため、2チームに分けて鈑金と塗装に分業させた。 途中で他のスタッフに交代するので責任感が高まり、 ロスなく仕事を処理できるため作業効率も良くなった。 また、仕事を固定して作業がマンネリ化してしまわないよう、 担当作業は1ヶ月ごとに交代させている。 「今後はさらに工場間の差別化が進んでいくが、当然生き残れる方に入らなければならない」 そのためには教育と設備投資は惜しんではならない。 同社の鈑金塗装部門の売り上げは約7,500万円。 今回のリフォームをきっかけに1億円まで伸ばし、 会社全体では売り上げ5億円を目指していく。 【有資格者数】 2級自動車整備士　9名 3級自動車整備士　2名 自動車検査員　7名 低圧電気取扱者　3名