【会社概要】 高温多湿の気候、狭い国土、毎年のように台風が襲来するー かつて我が国にオリーブの産業が花開くことはありませんでした。オリーブは地中海沿岸の乾いた土地に生まれ、そこで産業化されました。 2012年8月、私たちは神奈川県厚木市でオリーブの加工を始めました。厳選した原料を直輸入し、私たちの目で選別し、加工したのです。 それは愛する製品を自身の手で育てるため、この国にオリーブの産業を開花させるためです。 ■事業内容 食品の輸入、製造および販売 など ■主要取引先 国分株式会社 株式会社日本アクセス 三井食品株式会社 三菱食品株式会社 ほか多数 ■許認可 総菜製造業(第2018-032-0001号) 漬物製造業(第2021-077-0001号) ■第三者認証 有機JAS輸入業者(日本食品分析センター) 有機JAS生產行程管理者(日本食品分析センター) FSSC22000(湘南倉庫ファクトリー) ■PL保険 全国商工会議所ビジネス総合保険(3億円) ■主要設備 ・自動計量ロータリー式真空包装ラインー式 ・自動計量ロータリー式ガスフラッシュ包装ラインー式 ・真空ガストレーシーラー二台 ・ベルト式ガス置換包装ラインー式 ・X線検査装置一台 ・レトルト殺菌機二台

【日本にオリーブの産業を創る】 シェリーズが業界に参入した2012年当時、オリーブの製造を主業務とする企業は香川県の小豆島に存在するだけで、全国の消費者に向けて製品供給できる体制を備えている会社は存在しませんでした。 私たちは「日本にオリーブの産業を創る」という理想を掲げてこの分野に参入しましたが、当時は誰からも相手にされない状態でした。そもそも、日本人はオリーブを食べる食文化になく、小売市場にもオリーブの売り場は存在していなかったからです。 ■外国産の一次原料を直輸入 2017年に新工場が完成し、未殺菌の一次原料を輸入して製品化することができる設備を整えました。これにより、海外のオリーブメーカーと同じ条件で製品供給ができるようになりました。 海外の製品を輸入して販売してもそれなりの売上を作ることはできたかも知れません。しかし、そこに付加価値が生まれることはありません。国内にオリーブ産業を創るには、自分たちの手で、日本人の嗜好に合わせた製造技術をゼロから立ち上げる必要がありました。それと並行して、量産体制を整える必要もありました。 ■外国産の原料を使用する意味 ヨーロッパでは、導入りの未殺菌原料が国境をまたいで流通しています。消費地に近いところに運ばれて加工され、流通することが珍しくありません。未殺菌の一次原料を冷蔵コンテナで日本に運び、ゼロから開発したコンパクトな製造ラインで、様々な製品を大量に加工することが実現出来ました。 イタリアの産地を巡って良質な原料を確保することに成功した結果、安定的に成長することができるようになりました。 ■新しい食文化を創出 食料自給率の低い我が国には外国産の食品が大量に流入しています。統一市場EUでは場の観念は意味をなさなくなりつつあります。我が国もEUとの自由貿易の時代に入りました。 EUに限らず、今後、ますます多くの外国食品を目にする時代になると思われます。外国の食品と競争する時代に入っていくわけです。私たちが切磋磨を続けることは、新しい食文化を生み出す結果をもたらすでしょう。