【グループホーム らんまん高殿】 いつまでも自分らしく生きるための「新しい家」 ICT導入で入居者の健康状態を正確に管理 65歳以上の5人に1人がかかると言われている「認知症」。 軽い物忘れから少しずつ進行し、昼夜逆転や徘徊(はいかい) など、症状によっては付きっきりの見守りや生活介助も必要になる。在 宅介護は負担が大きいうえに、適切なサポートができず、かえって症状を悪化させる場合も多い。 ■できる事はなるべく自分でやる 認知症の症状を緩やかにするためには「なるべくストレスかけないこと」「自分の体を動かすこと」「コミュニケーションをとること」が重要。 それらを叶えられるのが、今年5月にオープンしたグループホーム「らんまん高殿」だ。 同施設では、「自宅のように過ごす」をモットーとしている。 そのため、家事や身の回りのことはできる範囲で入居者自身が行う。 一方で、できないことは経験豊富な認知症ケア専門の職員が適切な声かけを行いながら手伝う。 「お世話する」のではなく「できないことをサポートする」体制で、 入居者本人の主体性を大切にしている。 なるべく普段通りに過ごし生活の中で役割を持つことで、認知症の症状緩和が期待できる。 また、入居者同士のコミュニケーションも大事にしており、職員が共同生活のための場作りを整えている。歳の近いルームメイトと、笑いあうだけでなく、 時にはケンカすることも(笑)。共に暮らしたくさん話すことで生きがいも感じられる。 ■万全のサポートで安心して暮らせる環境 さらに過ごしやすくするために、ICTの導入も積極的に行っている。 「眠りスキャン」は全入居者のベッドに導入しており、睡眠の様子をモニターで全て管理ができる。 例えば、眠りを邪魔しないタイミングでトイレに付き添うことができる。 一人一人の情報をスピーディーに細かく管理し、それぞれの入居者に合わせたサポートが可能になる。 看取りまで対応。何かあればグループ施設「特別養護老人ホームらんまん鶴見」への入居もスムーズに手配できるので安心。 ■信頼と実績「想い」ある法人が運営 管理者の竹中さんは「らんまん高殿を運営する『社会福祉法人まんてん』は、 滋賀のグループホームから始めたのもあり、グループホームに対するノウハウや想（おも）いは人一倍です。 我々の運営理念である『のんびり、ゆったり、ほがらかに。いつまでも自分らしい生活のお手伝い』の通り、スタッフ一同真摯に入居者のみなさんと向き合います」と語る。 職員に見守られながら、仲間とともに過ごす気楽さ、 何より自分が主人公のままで人生を歩める喜びが、この「家」にはある。 ・共用リビングのキッチンも特徴的で、入居者も一緒に料理ができるよう広々と開けた造りになっている ・居室では、なじみのある物で部屋を飾ることも可能